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米中貿易戦争激化のなか、FRBは利下げ要請にどう反応するのか

5月9日、10日の閣僚級協議にて米中は合意できなかった。理由は、中国の習国家主席補助金政策を手放せないからだ。

 

中国共産党の保守派にとって補助金既得権益の維持に欠かせない。

 

中国の習国家主席は対米交渉に関する全責任を持つ覚悟を固めたといわれている。次回の閣僚級協議の日程すら決まっていない中、トランプと習のトップ同士が直接交渉をすると期待することは早計だ。

 

貿易摩擦の激化懸念は、米国の株価をさらに下落させる恐れがある。トランプ大統領が支持を獲得するために、株価下落は避けなければならない。そのため、昨年来、トランプ氏はFRBに利下げを要求した。実現はしていないが、自らの考えに近い人物を理事に送り込み、FRBにいうことを聞かせようとまでした。この考えはさらに強まるだろう。

 

市場では9月の利下げ確率が40%程度に上昇している。

 

政治要請の高まりに突き動かされるようにして本当に利下げが実施されると、市場参加者は「FRBは政治の言いなり」との見方をさらに強める。その結果、景気がさらに減速した際、金融政策で景気を支えることが難しくなる恐れがある。

 

gendai.ismedia.jp