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米中貿易戦争が起こす「ヤバい円高」と「日本株暴落」の危機シナリオ

そもそもの話、今回の世界的な下落相場は米中貿易摩擦によって発生したものであることは今さら言うにも及ばない事実である。日本はこの件に関しては、少なくとも自動車関税が半年間猶予された現段階でいわば傍観者であるはずだ。しかし、毎度お決まりではあるが、貿易摩擦が再燃した5月入り以降、日・米・中で最も強く下落しているのは日本株である。

 

これについては、日本株に対する需給的な側面が大きいと思われる。中国株の代理ショート、海外マクロとの連動性の高さを嫌う海外勢の売りといった背景が根底にあり、ある意味では自然な動きなのかもしれない。ただ、こういった物理的な側面よりも、もっと大局的かつ本質的なところで、日本は非常に深刻な状況に陥りつつあるように思われる。それが、これから想定される本格的な米中の「通貨戦争」と、その結果としての超・円高局面の到来だ。すでに、現状も世界中を見渡すとガチガチの円高包囲網、いわば日本円の「四面楚歌」状態にあると思われる