今、風は変わった。投資のチャンスです。
マーケットタイマーとしての5つの原則
居林:最初に、私の投資原則をまとめておきます。5つあります。1:株価は他人が決める
2:投資家間には情報の非対称性が存在する
3:マーケットは、短期の材料と長期の材料を区別できない
4:投資チャンスは偏在する
5:すべては確率である
今回は、本来なら株価には関係の少ない(つまり短期的な)材料である、北朝鮮情勢やフランス大統領選などに株価が反応しています。一方、長期で見ると、消費者物価指数予想の上昇米国金利の上昇を予感させる出来事があり、FRBは連邦準備制度(FED、米国の中央銀行)のバランスシート(BS)の縮小を検討しはじめました。どちらも、我々が思っていたより速い舵の切り方です。
長期的に見てドル高になる材料が出つつあります。これは日本株にとっては上昇する材料です。しかし、本来は株価に影響がないはずの短期的なマイナス材料が影響して株価が下がっている。
先月お話ししたときとはまるで逆の状況です。変化が思っていたよりずっと速い。「これは、来る」と思ったので、今回は早めに修正しておきたいと考え、お話したわけです。いま(取材時点)18300円。ここからは、ゲリラ戦でもう一度入り直せます。
これで1万8000円を下回ると、実に魅力的な市場になるのですが。とはいえ、今回は「短期的に」面白い相場です。
日本株の「買い」を必要条件と十分条件に分けますと、必要条件は「PERの低下」「ドル円が110円以下(円安)」だと思います。これは満たされつつあります。